オンデマンド印刷・特長
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オンデマンド印刷の特長
通常のオフセット印刷と違う印刷工程
データ → 製版(CTP) → 印刷 → 加工 という従来のオフセット印刷の流れとは異なります。
データを直接、パソコンからプリントするので、製版(CTP)の工程が不要となりました。
つまり、「無版印刷」です。
したがって、オンデマンド印刷の工程には、オフセット印刷で見られた「製版作業」がありません。
DTP制作(デザイン・版下制作)されたデータを、直接印刷機から出力します。
版が必要でないため、小部数でコストを抑えて、必要な部数をスピーディに印刷することが可能です。
フィルムや刷版CTPを介さず直接印刷するので、印刷工程が短縮され、短納期が可能となります。
また、修正データの差し替えもすぐに行えるので、版から再度作り直さなくて良いため、版の作り直しのコストも大幅に下がります。
通常のオフセット印刷との比較—A3までの少部数の印刷に向いています
- 時間が掛からない スピーディーな納期
- 少部数にピッタリ
- 短納期・低コスト・在庫レスのニーズにマッチ
- 大きなサイズは印刷できない(A3まで)
オンデマンド印刷
●カラー写真などは、キレイに印刷できます
また、「小さい明朝体文字が切れる、かすれる!」、「小さいゴシック体がツブれる!」と言文字ツブレ、かすれわれることがあります。
1.5mm以下の細かな文字は、オフセット印刷でも同様にツブれたりします。
さらに、文字にアウトラインをかけることで、全体としてモッタリしますので、特に小さい文字では、ツブレが発生しやすくなります。
●高画質、高精度の見当合わせを実現していますので、片面での印刷ズレは起きません
ただし、表と裏の見当ズレは若干出ます。
用紙によっては文字・絵柄のズレ0.5mmくらいズレる場合があります。
オンデマンドの印刷機—-プリンターの親分
PODとも呼ばれます。(Print on Demand: POD)プリントオンデマンドの略です。
大量に印刷する場合は、「版」を作る必要があります。そのためどうしても印刷物の完成まで時間がかかります。
オンデマンド印刷は少部数を印刷する方法です。版が不要で、必要な部数だけを、プリンターを大型高速化させたデジタル印刷機で印刷します。プリンターの親分と思って下さい。
トナーとインクの違い
オンデマンド印刷はトナーを使用して印刷を行います。この場合、乾かす時間が必要ない為、その分短納期で納める事ができます。
※ただし紙の上にトナーがのっている状態の為、時間の経過、折り曲げ、こすれに弱く、ベタが全面にのっていると断面が剥がれやすくなります。(特に黒100%のみで作成された場合等)
トナーは、4色しか再現できません。特色、金銀、蛍光色は再現できません
- インキには4cの他に、特色インキ、金、銀、蛍光インキがあります。
オンデマンド印刷で、特色の青とか金とかを指定されても、インキではないので印刷できません。
データ変換をして、特色の青なら、4c変換します。同様に、金なら、4c変換して、4cで似たように再現します。 - インキには、マットニス、グロスニスがありますが、オンデマンドの印刷機上ではニス加工はできません。
あえてニス加工をするなら、オンデマンド印刷後、オフセット印刷機で別にニス加工をします。
オンデマンドで使える用紙
●使える用紙
上質紙 | 55~180kg |
コート紙 | 73~135kg |
マットコート紙 | 73~135kg |
エスプリコートV | 220kg |
マットポスト | 220kg |
マットガード | 220kg |
オーロラコート | 180kg |
OK特アートポスト | 220kg |
ジュノーケント | 225kg |
サンカード | 18kg |
NエスプリコートC | 220kg |
※ミラコートは不適 | |
玉しき あられ 白 | 110kg |
●厚みが以下の範囲内なら問題ありません
上質55kg、コート73kg | チット薄いので、若干、印刷後、波打ちをします |
上質70kg~180kg | 特に問題なし |
オンデマンド印刷をご利用される際の注意点
- オフセット印刷に比べると質の面では若干劣ります
- 面積の大きいベタや平アミはムラになりやすい。
※特に平アミや淡いグラデーションはムラになりやすくなります - 重い絵柄は、トナー料が多くなるので、印刷料金がアップします
- 裁ち落としまであるK100%のベタを使用された場合、断裁面のトナーが剥がれやすい
- 上記のものを回避するには濃い目の色を使用したり、または画像ですと綺麗に印刷できますので、テクスチャーや画像を配置して作成される事をお勧め致します
- オンデマンド印刷は「トナー方式」です。オフセット印刷とは印刷方式が異なりますので、同じデータから印刷しても色、濃さなど同一の仕上がりにはなりません
- 一枚ごとの印刷位置が微妙にズレますので、仕上がりラインギリギリのレイアウトなどの精密なデザインには向いておりません
- 本商品には、原則的に印刷予備はつきません